「英検」が大学入試英語成績提供システムに参加申し込みしました。
大学入試英語に外部試験が導入されますが、数ある外部試験のうち、有力とされているのが「実用英語機能検定」(以下、英検)です。
文部科学省の後援があり、50数年間多くの人に利用されていること、離島や遠隔地に至る様々な会場で実施されていることなどが有力視される理由だと思われます。
英検を主催する「日本英語検定協会」は、受験生が日程や利便性、試験方法の選択肢を増やせるようにと、4つの受検方式を定めました。
【①従来型】
従来通りの方式で、1次試験のリーディング・リスニング・ライティングはペーパーテスト、1次試験の合格者が2次試験の面接式のスピーキングテストを受けるものです。年に2回、6月~7月と10月~11月に実施されます。
【②1日完結型】
4技能すべてを1日で行うもので、対象は高校3年生のみ(ただし大学入学共通テストを受ける浪人生を含む)。準1級~3級を受検できます。リーディング・リスニング・ライティングはペーパーテスト、スピーキングは録音したものを提出します。4月~12月で年2回実施され、会場は47都道府県に設置されます。会場数は順次拡大予定です。
【③公開会場実施】
これは、【①従来型】と基本的に同じですが、1次試験の合否にかかわらず、スピーキングテストを受けることができるというものです。対象は高校3年生のみ(ただし大学入学共通テストを受ける浪人生を含む)です。
【④4技能CBT】
4技能すべてを1日で受検するもので、対象制限はありません。2級~3級を受検できます。CBTとはComputer Based Testのことで、リーディング・リスニング・ライティングはコンピューター上での試験となり、スピーキングテストは録音したものを提出します。今年の8月より、大都市で毎月実施される予定です(年12回)。
【②1日完結型】、【③公開会場実施】は2019年度から、【④4技能CBT】は今年の8月から実施予定です。
【④4技能CBT】は毎月の実施ですので、大学受験生は受けやすいのではないかと思います。外部試験の候補としては英検の他にTEAP,IELTS,TOEFL,GTECなどが挙げられています。
どの外部試験が導入されるかは、3月末に大学入試センターから公表される予定です。