プログラミングが必修化、大学入試にも影響があります。
IT人材の育成を目指して、次期学習指導要領で「プログラミング教育」を必修化するという動きがあります。小学校が2020年度、中学校が2021年度、高校が2022年度以降に学校でのプログラミング教育を始める予定です。
必修化の目的に関して、文部科学省は「プログラミングを体験しながら、コンピューターに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動」としています。今日の情報化社会の発展により、プログラミングへの理解は欠かせない技能になりつつありますが、現在の授業にどのようにして組み込んでいくのかといった課題もあります。
そして、6月8日、大学入試センター試験に代わって導入される、「大学入学共通テスト」にて現在の小学6年生が受験する2024年度から「情報Ⅰ」としてプログラミング科目を出題することが政府の方針として明らかになりました。
安倍晋三首相も、ITや情報処理の素養はこれからの時代の読み書きそろばんだと強調し、大学入試でも国語、数学、英語のような基礎的な科目として追加するよう、林文部科学大臣に提示しました。
プログラミングなどの情報処理については現行のセンター試験で1997年度から「情報関係基礎」として数学②の試験科目に組み込まれています。主に商業科や工業科などの専門学科の生徒を対象にしたもので、毎年500人~600人ほどが受験しています。
これからは専門学科を設置する高校の生徒のみならず、普通科高校の生徒もプログラミング科目の対策が必要となっていきます。英語の4技能と同様、指導者の確保や育成が課題となっていくでしょう。