推薦入試も変化を迎えています。
今年度の大学入試も佳境を迎えています。
いわゆる一般入試とは別に、AO入試や推薦入試と言ったものも行われています
では今後、大学入試改革はAO・推薦入試にどのように影響するのでしょうか。
現在では、国公立・私立大学の入学者全体の44.3%、私立大学だけに限ると51.2%がAO・推薦入試によって入学しています。
文部科学省の大学入学者選抜実施要項には、AO入試では「知識・技能の習得状況に過度な重点を置いた選抜基準とせず」、推薦入試では「原則として学力検査を免除」とあり、一部では学力不問入試になっているという批判もあります。
これを受けてか、2020年度からはAO入試が「総合型選抜」推薦入試が「学校推薦型選抜」にそれぞれ変更されることになっています。
「学校推薦型選抜」となる推薦入試、「総合型選抜」となるAO入試ともに、小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目のテスト、資格・検定試験の成績、もしくは大学入学共通テストが必須化されます。
加えて、「総合型選抜」では大学希望理由書や、大学で何をしたいかなどを示した学修計画書などの資料も重視されるようです。
どちらも、学力を重視しないというような記載は要項から削除され、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」という学力の3要素の評価がされるようになります。
入試日程も約1か月後ろ倒しされ、総合型選抜は出願が9月以降(現行では8月以降)、合格発表が11月以降となり、学校推薦型選抜は出願が11月以降(現行と同じ)、合格発表が12月以降となります。さらに文部科学省は合格発表から大学入学までの間で、大学での勉強に必要な「入学前教育」を行うことを要項に追加する予定です。
一般入試が嫌だからAO・推薦入試でという姿勢はもう許されなくなってきています。入試方法に捕らわれず、大学に入った後のことを考えて高校での勉強に取り組む必要があることを忘れてはいけません。