COLUMN

2018.01.15

高校入試にも変化が起こっています。

 大学入試だけでなく、高校入試においても徐々に改革が始まっているようです。

 

 高校入試でも「思考力・判断力・表現力」を測る問題が出題され始めています。こちらも記述式の問題が増え、英国数のみならず理科、社会でも因果関係を説明するものや、資料やグラフを読み取って記述するものなどが出題されています。都立高校の入試では英語のスピーキングテストの導入も検討されています。

 

 以前なら、教科書の用語を一通り暗記しておけば7~8割取れる問題もありましたが、最近ではそうはいかなくなっているようです。実際、公立高校の入試平均点は下がっており、高知県の平成29年度の公立高校入試では100点満点中平均点が30点台でした。

 

 もちろん、漢字や英単語、理科・社会の用語に関する問題も出題されていますので、これらの基本事項を覚えることも大切です。その上で更に、その場で提示された情報を処理していく能力が必要となります。

 

 以上のような変化の問題として、記述の問いが増えると採点の負担が大きくなるということと、採点基準があいまいになるのではないかということが挙げられます。これに対しては、記述の中で含む語句を指定するなどの工夫によって解答のばらつきを抑えています。受験生の能力を的確に測りつつも、採点の公平性を保つことが今後の課題です。

 

 また、推薦入試については依然として継続されると考えられます。中学校時代の内申点が高く、生徒会や学校行事に積極的に参加してきた生徒は高校入学後もいろいろな活動に意欲的に取り組むことが多く、学校の活性化につながるからです。このような生徒は学力検査を中心とした一般入試ではなかなか見つけられないため、推薦入試の意義は大いにあると思われます。

 

 
 思考力・判断力・表現力を試す問題を解くためには、「なぜそうなるのか」「ほかに良い方法はないか」という疑問を持つことが大切です。日常生活から「なぜ」という視点で自ら考える癖をつけましょう。

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